彼女とのなれそめ③
さて、長々と書いてきた彼女とのなれそめ編も本日で終了でございます。
あともう少しだけお付き合いください。
本日は福岡二日目です。
(話には特に関係のない博多とんこつラーメン。ローカルチェーン店っぽかったが、本場の博多とんこつだけあってめちゃくちゃ臭くて美味しかった。)
────────────────────
私とYさんは一日目の夜に色々とあったあと、遊びに出かけるために準備をしていた。
しかし、結局、付き合うか付き合わないかについては明確な答えが出せないままでいた。
私もYさんもお互いに対して好意は抱いているのだが、やはり遠距離恋愛となると普通のカップルより過酷な付き合いになるのは間違いない。
これは後に知ったことなのだが、遠距離カップルが一年以内に破局する確率は約80%らしい。つまり、遠距離カップルが10組成立したら8組は一年以内の間に破局してしまうのである。
(ググったら出てきた。)
というわけで、私もYさんも「結局どうする?付き合う?付き合わない?」という感じで、煮え切らないでいた。
だが、私としてはやはり白黒つけたまま福岡を後にしたかった。
朝の支度をしているYさんをチラリと見る。すっぴんの横顔も驚くほどにかわいらしい。
もしかしたら私の心は一日目の夜からすっかり決まっていたのかもしれない。
(よし。福岡空港でお見送りしてもらうときに告白して、気持ちよくバイバイをしよう。)
────────────────────
朝の身支度を済ませた私とYさんは、今度はボウリングをするために昨日のROUND1へと再び向かった。
といっても二人とも起きるのが遅い&ダラダラと身支度をしていたため、泊まっていたホテルを後にしたのはだいたい11時くらいである。朝の身支度とは……。
私は予定では15時に福岡空港で大学のオタクたちと集合し、16時発の飛行機で愛知県へと帰ることになっていた。
Yさんと一緒にいられる時間ももう残り少ない。精一杯思い出を作ろうと決心し、ボウリング場へ足を踏み入れた。
……いや二人ともめちゃくちゃボウリング下手じゃねぇか!
私が最後にボウリングをしたのは高2だったので、自分が下手くそなのはわかっていたのだが、ぶっちゃけYさんもYさんで下手である。二人してガーターを連発し、隣の陽キャ大学生集団とは比べ物にならないくらい低レベルな争いを繰り広げた。
(だけど、女性に対して格好つけずにこうやって等身大の自分でいられることってやっぱり幸せだな。)
そんなことを思いながらROUND1をあとにした。
昼食は福岡空港で食べることにして、私たちは電車で空港へと向かうため、再び駅に来ていた。
ガタンゴトン。ガタンゴトン。
普段は気にも留めない無機質な電車の音と人々の喧騒が、なぜだかとてもやかましく感じた。二人の間に挟まるものが、この瞬間だけは消え去ってほしいと願った。
「ねぇ。結局どうするの?私たち?」
Yさんが口を開いた。私は空港で告白しようと決めていたが、Yさんはそんなこと知るよしもないので、この煮え切らない関係のまま私と別れたくなかったのだろう。
ここまで言われてしまっては流石に先延ばしにすることもできない。
「空港で全部、言うよ。」
そう一言Yさんに話すと、事情を察して照れてしまったのか、Yさんは小さな声で「うん……。」と返すとうつむいてしまった。
ガタンゴトン。ガタンゴトン。
私たちの乗る電車がホームへと到着した。二人で乗り込み、席に座る。
ガタンゴトン。ガタンゴトン。
「ねぇ。」
「なに?」
「最初から空港でって、決めてたの?」
「まぁね。」
「そうなんだ……。」
再び、無言。しかしなぜだか、この無言はとても居心地のいいものに感じた。
────────────────────
福岡空港に到着した私たちは、まずは腹ごしらえということで、空港の二階にあるイタリアンのお店で昼食のピッツァを食べていた。
Yさんは結構裕福な家庭の出身ということもあってか、ナイフとフォークの使い方がとても様になっており、こなれている。話を聞くと、年に数度、家族でそういうちゃんとしたマナーで食事するお店に行くのだとか。
22歳でナイフとフォークの左右すらあやふやな私とは大違いである。普段しゃべってるとあんまり気にならないけど、やっぱお嬢様なんだなぁこの子。
余談だがこのとき、私たちと同様に早めに空港に到着していた大学のオタク2名に見つかったが、空気を読んで私たちのことは放っておいてくれた。なぜその気遣いを普段からできないのか、オタクよ。
────────────────────
腹ごしらえを済ませた私たちは、福岡空港の外へ出ていた。告白をするなら、やはり少しでも人気のないところがいいと思ったからである。なんか公開プロポーズみたいで照れ臭いし。あと大学のオタクとまた鉢合わせするかもしれないし。
Yさんの手をつかんで、人が少ない隅の方へと寄せる。
Yさんも少しうつむきながらついてくる。
なんかドキドキしてきたな。(サンドウィッチマン伊達)
思い返せば、22年間生きてきて、面と向かって女の子に告白するのはこれがはじめてである。それを意識すると、これまでは何とも思っていなかったことが、急にとても恥ずかしく思えてきた。
でも、告白するんだから、照れながら言うのはやっぱり男として違う気がした。
自分の人生にとっても、この子の人生にとっても二度と訪れることはない大事な瞬間なのだから、自分だけでも真っ直ぐ相手を見つめて、はっきりとした言葉で言おうと思っていた。
「あのさ。」
「うん。」
Yさんがうつむきながら答える。
あんまり嬉しそうじゃないなと思ったのだが、後日、本人に聞いてみると、照れすぎて何も言えなかったらしい。かわいいね。
「この二日間すごく楽しかった。」
「僕と付き合ってください。絶対幸せにするから。」
「じ、じゃあ……よろしくお願いします……。」
Yさんがやはりうつむきながら小声で返事をする。
思わずその場でYさんを力強く抱き締める。
改めて文字にして書き起こすと完全にバカップルだなこりゃ。俺が周囲の人だったら「リア充爆発しろ!(死語)」とでも念じているところである。
まぁこうして、めでたく彼女とお付き合いすることになったのである。
遠距離はやはりつらいことも多いが、その分、久しぶりに会えたとき、一緒にいられる時間の喜びは何事にも変えがたいものがある。
現在付き合って約5ヶ月だが、これからもこの子と一緒に人生を歩んでいけたら、間違いなく幸せに死ねるだろうなという確信がある。
とまぁ、これが彼女とのなれそめである。
ここまでだらだらと駄文をしたためてきたが、わざわざ読んでくれたフォロワーには感謝の気持ちでいっぱいだ。ありがとうございました。
最後に一言いいですか?
インターネットって最高──!!
彼女とのなれそめ②
さて前回の「彼女とのなれそめ①」からの続きということで書いていく。
見ていないフォロワーは前回のブログもご覧ください。
────────────────────
さて、なんやかんやあったがいよいよYさんと福岡でエンカすることになった。
一日目、二日目の旅行を大学のオタクたちと楽しく過ごした俺は、レンタカーで福岡に向かった。
大学のオタクたちはまず太宰府天満宮に行きたいと言っていたので、私はレンタカーを仲間に託し、そこから別行動をすることにした。
集合場所が福岡天神のタイトーだったので、太宰府駅から電車で福岡天神を目指す。
この時点では特に異性として狙っていないとはいえ、やはり女フォロワーということで緊張はしていた。エンカ自体もそこまでしたことないし。
福岡天神に到着。
駅のトイレで香水を軽く振りかけてから、タイトーへ向かう。
集合が17時くらいでほぼ時間通りに到着。
周囲を見渡してもそれっぽい人がいない。
DMをすると「少し遅れます」とのこと。適当に持ってきた本をバッグから取り出し、タイトーの店の前で読むが集中できない。
それから5分ほどだろうか。こちらに小走りで駆けてくる女の子を発見。
もしかしてあかりちゃんですか⁉️
これがYさんの第一声だった(と思う、多分)。
…………
なんかめっちゃかわいい子来たんだけど⁉️(アテクシの心の声)
実はYさんの顔については、Twitterで自撮りをあげているのを何度か確認してはいたのだが、正直加工されているしあんまりアテにはしていなかった。
しかし、一目見た瞬間いい意味でこの考えは覆されることになった。
まず顔がめちゃくちゃ整っている。顔の輪郭がややまるっこいので童顔っぽい印象を抱きそうなものだが、不思議と大人っぽい雰囲気が漂っている。
私の方が年上なのだが、全くそれを感じさせない。
身長が私よりやや低いくらいで、女の子にしては高めな方なのもそれを後押ししていたのかもしれない。
メイクはいわゆる地雷系というやつだろうか。でも、化粧ベタ塗りという感じではなく、元の顔が整っているからその輪郭を生かしつつ、化粧をしているという感じだった。
余談だが、あかりちゃんは地雷系や量産型の女(め)が大好きである。
服装は全体的に黒を基調とした感じで、シャツにショートパンツ、チョーカーにレザーのキャップとややボーイッシュな服装だった。
あと
おっぱいがデカいんじゃ!(千鳥ノブ)
さて昔からアテクシをフォローしてくれているフォロワーのみなさんはご存じだと思うが、
拙者、三度の飯よりデカパイが好きなデカパイ狂い侍で候。
彼女ができるまではTwitterでブルーアーカイブエロピク収集機として日夜デカパイサーチにいそしんでいた。それくらいアテクシはデカいおっぱいが好きなのである。
(以前までのワチ。完全にデカパイポルノ中毒になっていた。)
またまた話が脱線した。
ともかく、それくらい私はデカパイが大好きなのである。ここまで自分の都合のいいような出来事が起こると嬉しい通り越してもはや怖い。
(実物のデカパイを目にして硬直するワチ。)
だが、私だって社会的なマナーはわきまえたスマートでエレガントでダンディーなツイッタラーである。
Yさんの胸は見ないようにしようと心に堅く誓い、適当に世間話をしながらゲーセン内を散策する。
ツイートの内容などから察していたのだが、Yさんとは趣味が合う。CHUNITHMなど音楽ゲームをプレイしても気まずい感じにならないし、クレーンゲームで真っ先に狙うのは美少女フィギュアである。
(Yさんと二人で取ったフィギュア。後に二人で山分けした。もらった五月は今も私の部屋で大事に飾っている。)
そうやって過ごしていくうちに、最初はYさんの外見がいいなと思っていたのが、だんだん内面に惹かれるようになっていった。
実は私はこれまでに年上、同い年の女性と一人ずつ付き合ったのだが、性格面などが全く合わずにいずれも1ヶ月以内に破局している。
だからこそ、自分の素を出して付き合えるYさんの内面がどんどん好きになっていった。
ゲーセンで楽しい時間を過ごしたあとは、博多名物もつ鍋を食べに行くことにした。
だがここで緊急事態発生。なんと博多もつ鍋のお店が9時半からの案内とのこと。現在8時過ぎ。あと約1時間半何をすればいいのか。
すると近くにROUND1があるのにYさんが気付く。これだ。これしかない。
ということでそんなに激しく動かずに楽しめる卓球。
「きゃあ!見て栞子!卓球できるわよ、卓球!」
1時間くらい卓球をして楽しく過ごした私たちはもつ鍋屋へ。
(もつ鍋。店名は伏せるがなかなか隠れ家的なお店でとてもおいしかった。)
Yさんと世間話をしながらもつ鍋をパクパクしていると、Yさんから唐突にこんなことを言われる。
あかりちゃんが彼氏だったらいいのになぁ……
私はとっさに「うれしいこと言ってくれるじゃん!ははは」と返したが内心バクバクである。
(え?これ誘ってる?それとも単純に俺のこと褒めてくれてる?どっち?)
だが、ぶっちゃけこの時点で(正直これ俺が押せ押せでいけば付き合えるんじゃね?)くらいには思っていた。流石に嫌いな人間に対してこんなこと言うわけないので。
そうするとネックになってくるのはやはり二人が住んでいる場所である。
私は愛知県、Yさんは神奈川県。めちゃくちゃ遠いというわけではないが、やはりそう気軽に会いに行けるような距離でもない。
私はかなり迷っていた。
(頭を抱えるワチ。)
ご飯を食べ終わり席の時間もそろそろというとこで、もつ鍋屋から退店し、次はカラオケ屋へ。
私もYさんもラブライブ!が好きなのでμ'sの曲を中心に歌う。
私が歌うと野太い曲も、女性のYさんが歌うと、とてもかわいらしく綺麗である。うらやましい。
お互いに交互に曲を入れ、歌う。なんだかとてもいい雰囲気だ。
気がつけば深夜0時を回り、そろそろお開きかなという雰囲気。
うーん楽しかったけど遊べるのも明日で最後かぁ……残念だなと思っていると、Yさんがポツリ、
一人だと寂しいから一緒に泊まる部屋来てほしい……
え?
……ということで一日目の夜に何があったかはあとは皆さんのご想像にお任せします。
次回は二日目の出来事について書いていきます。読んでくださってありがとうございました。
彼女とのなれそめ①(フォロワーからのリクエスト)
さて今日も今日とてブログを書いていく。
今日のテーマは
今付き合っている彼女とのなれそめ
についてだ。……
待ってフォロワーちゃん!石を投げないで!痛い痛い!
(石を投げられるワチ。※イメージ図)
今日のブログがこのテーマなのは私が自慢したいとかそういうわけではなく、フォロワーからリクエストがあったのでだ。あくまで。
本題に入る前に一応忠告させていただくとぶっちゃけ今の彼女(四文字書くのめんどくさいから適当にYさんとでもしておく)と付き合えたのはかなり偶然に偶然が重なった結果なので、再現性はない。
なので、「オタクでツイッタラーだけど彼女がほしい!」というフォロワーの力になれるかは怪しい。ごめんね。
ちなみに今回も結構長くなりそうなので、今日のブログは①という形にさせていただく。長い文章って読むと疲れるし。
さて、いよいよ本題に入っていくわけだが、まずYさんとどうやって出会ったのかというと
だ。
Twitterといっても、
「彼女ほしいです~♡会いませんか?」
系のアカウントで出会ったのではなく、昔のアカウント(大体のフォロワーは知ってるだろう。「あかりちゃん」だ。)で仲良くしていたフォロワーとエンカすることになって、そこから流れで……という感じだ。
Twitterで絡むようになったのは、最初にYさんの方からフォローしてきて、DMで挨拶をくれたからだ。そもそも、まず自分とYさんに共通フォロワーがいて、その人のRTなどで自分のツイートを見て、おもしろいと思ったからフォローしてきたらしい。
ッパ、漏れってツイートの才能、アリ❔(笑)
はい、すみませんでした。真面目に書きます。
で、ここまではまぁよくある話だと思う。
そこからいきなり恋仲になるということもなく、普通にフォロワー同士の距離感で接していた。
ところが、リプやDMでやり取りするうちにYさんから次第にヘビーな話をされるようになっていった。
プライバシーのこともあるのでここではあまり詳しくは書かないが、簡単に言うと元カレの精神的DVについてのものだ。
で、このDVの内容がなかなかヤバいというか、暴力的なことはないのだがそれ以外の部分が
ヤバすぎてマジ卍って感じ(ギャル)
相談を受けている私からすると、正直「なんでこいつさっさと別れないの?」レベルのものだった。
なので、私はYさんの考えには協調しつつも「別れなよ」と結構強い口調でたしなめた。
(後々Yさんから聞いたが、私とは別のフォロワー数名にも相談していたそうだが、全員口を揃えて別れろと言ってたとのこと。)
ちなみに相談に乗ったのも下心なしの親切心である。そもそもYさんは神奈川県在住なので、愛知在住の私と会うことは当時はないと思っていた。
で、相談とかに乗っているうちにちょっと親しくなったというか、Twitterのフォロワーにしては踏み込んだ話をできるくらいにはなった。
一旦ここでこの話は終わる。
転機が訪れたのは今年の1月だ。ご存じのフォロワーもいらっしゃると思うが、私は無事大学を卒業することになったので、大学のオタクたち数名と2月下旬に九州に卒業旅行に行こうという話になった。
おおざっばな旅行の概要について記すと、3泊4日でレンタカーを借りて移動し前半の二日間を大分県、後半の二日間を福岡県で遊ぼうといった感じのものだ。
で、この卒業旅行とYさんの話がどうつながるかとつながるかというと、
なんと私が福岡県で遊ぶ日に、Yさんが別のフォロワーに会いに福岡県に訪れることになったのである。
これには正直驚いたというか、「そんな偶然ってあるんだ~」って感じ。
で、折角なので私の方から「会いませんか?」とリプでエンカを持ちかけた。脳死で。
私としては、
なんかフォロワーちゃんに会えるぜ!ひゃっほーい!
くらい脳死のテンションで持ちかけたのだが、ここで面倒なことがあるのに気付く。
そういえばYさん、まだあのDV彼氏と別れてなかったやん。
正直これは我ながら面倒なことに首を突っ込んでしまったかもしれないと思った。
なぜならばYさんのDV彼氏はネトスト気質があり、YさんのTwitterアカウントはもちろん、私のアカウントの存在自体も認知していたからである。(確か鍵垢でフォローされてたはず。)
まぁぶっちゃけTwitterで何言われようが私はノーダメージなのだが(たかがインターネットだし)、ノーダメージとはいえ私だってキ○ガイの相手を進んでしたくはない。
で、内心ハラハラしていたのだが、ここで意外にも彼氏からOKが出たとYさんから伝えられる。(これが今でも謎。)
ということで、DMで何度かやり取りをし、どういうことをして遊ぶかなどを練った。
その後、特にやり取りもなかったのだが、ある日突然YさんからDMが届く。
「彼氏と別れた!」
報告されたときの私は「え?マジで?」って感じ。
話を聞いてるだけでもめんどくさそうな男だったので、別れるのにはかなりの時間を要すると踏んでいたからである。
そして案の定、一筋縄ではいかなかった。
また後日、元彼氏から掲示板で自分に対する暴言などを書き込まれているとの相談をYさんから受ける。
これに関しては度が過ぎている(Yさんの個人情報をチラつかせて脅迫をほのめかせるような書き込み)ものもあったので、私は親に相談してそこ経由で弁護士の助けを借りてもいいのではないかと私は助言した。
結局、この問題に関しては解決せず、なぁなぁのまま福岡でYさんとエンカすることになる。
──次回、福岡エンカ編。乞うご期待。
書くの疲れたから今日はここまで。
二次元ドルオタ、アイナナを見ろ。(脚本編)
ノリと勢いでブログを作ったはいいが、困った。何も書く内容がない。
というわけで、オタクらしくアニメの話をします。
さて今回私が紹介したいのは、
アイドリッシュセブン (通称アイナナ)
だ。
(画像はアニメ公式サイトより)
まぁ男性オタク諸君でも名前くらいはアニメイトとかで見かけたことがあるのではないだろうか。これ、今年の4月くらいから諸々あって見始めたのだが(見始めた経緯まで話すと長くなるので割愛)、
ぶっちゃけマジでクッッッソおもしろい。
正直なところ、男性アイドルアニメにはかなり偏見があった。例えば、女性オタクの腟キュンのために半裸のエロエロアイドル(CV武内駿輔)が出てきたりとか、腐向けに露骨な絡みを出してゴリ押したりとか……。だが、アイドリッシュセブンを見て、いい意味でこういった偏見も吹き飛ばされることになった。
前置きが長くなった。早速アイドリッシュセブンのアニメの魅力について語っていく。
といってもこれ、書き出すと本当に長くなってしまうので今回は取りあえず
脚本
を中心にお話させてほしい。(気が向いたら脚本以外についても書いていく。)
アイドリッシュセブンのアニメを語る上で、絶対に外せないのはなんといっても、脚本の巧さ。これに尽きる。
アニメの脚本の良し悪しっていうのはまぁ人によってぶっちゃけかなり異なるとは思うのだが、私は以下の点がしっかりしている脚本を巧いと判断している。(逆にこの基準が私と大きくズレている人はあんまりおもしろいと感じないかもしれない。)
・整合性(話の筋に矛盾はないか。劇中の出来事に対してそのキャラが抱いた心情が我々視聴者と一致しているか。など。)
・伏線(過去の話で何気なく出てきた情報がつながっているか。)
・適度な意外性(ありきたりな話の筋道になっていないか。視聴者を飽きさせず、話に引き込むためにあえて外すような場面を作っているか。)
それでは、この三つの点について、アイドリッシュセブンのアニメに当てはめて、順番に説明していく。
・整合性
アニメにおいてもっとも基礎的な部分であるのがこの整合性だろう。第一話で出てきた情報が十三話では矛盾したり、空気になっていたりすると、視聴者としては(ん?)と違和感を覚えてしまい、アニメの世界に没入できない。
ただ、同時に脚本の整合性という要素はかなりのバランス感覚を求められるものでもある。あとでも触れるが、あまり整合性を重視しすぎるとありきたりな話の筋になって意外性がなくなって飽きてしまうし、意外性ばかり意識していると我々視聴者としては全く予想通りにアニメが進まずにモヤモヤする。
閑話休題。
じゃあ肝心のアイドリッシュセブンはどうなのよ!というそこのオタク。安心してください。
ドチャクソちゃんと練られてるよコレ!
あんまり踏み込んだ話をするとネタバレになってしまうのでここでは避けるが、アイドリッシュセブンはめちゃくちゃここがしっかりしている。
例えば、主人公(?)の七瀬陸が所属するアイドルグループの名前が「IDOLiSH7」(アイドリッシュセブン。そのまんま。)というのだが、そこの所属メンバー設定、
あり得ないくらい緻密に練られている。
(七瀬陸。CV小野賢章。IDOLiSH7のセンターボーカル。抜群の歌唱力とつい応援したくなる人柄がすてき。)
このアイドリッシュセブンというアニメ、一期から三期まで作られている超人気作品なのだが、どのシーズンでもメンバーの出自や家庭環境などの
秘密
がかなり話に関わってくる。
それ自体はアニメ界でも全然珍しくもなんともないことだと思うのだが、アイドリッシュセブンの脚本のすごいところは、主人公グループ7人のそれぞれの秘密を、小出しに散りばめて話を作り上げながらも、空気になっているキャラを一人も作っていないことだ。
登場キャラが多いアニメは大体、あるキャラのメイン回はすごく感動的で心を動かされるのに、他のキャラのメイン回はしょうもなくて
うんち!w
みたいなことが起こりがち。
だけどアイドリッシュセブンはこれがほとんどない。(六弥ナギってメンバーの情報がちょっと足りないくらい。多分これは四期が出てきたらやる。)
(六弥ナギ。CV江口拓也のナイスガイ。マジカルココナというアニメと綺麗な女性に目が無い。)
そして、7人の登場キャラが空気にならずに十三話分の脚本が作り上げられるとどうなるか。
登場キャラ一人一人が魅力的で、どのキャラのメイン回でもおもしろい!
某ラ○ライブ!スー○ースター!!二期とは雲泥の差である。
アイドリッシュセブン、本当におもしろい。マジで全人類見ろ。
・伏線
オタクに優しいギャル「オタクくんってこういうの(伏線)好きっしょ?」
ってことで伏線です。頭使ってアニメ見るのは嫌い!ってタイプの人もまぁまぁいるとは思いますが、やっぱりアニメもマンガも伏線は大事だなと個人的には思います。
アイドリッシュセブン、伏線張るのめっちゃ上手いのよ。
これはさっきの脚本の整合性の話とも関わるが、アイドリッシュセブンは基本、各メンバーの秘密について話が展開されることが多い。
大事なライブ前にメンバーの一人が失踪してその失踪原因を他のメンバー6人で解決して、ライブに挑む!みたいな。(雑だけど伝われ。)
アイドリッシュセブンはこの秘密に関わる内容をかなり前もって伏線として張っている。
あんまり詳しく述べるとこれまたネタバレになるのだが、例を挙げると、アイドリッシュセブン二期では、Re:vale(リバーレ)というIDOLiSH7とは別のアイドルグループが出てくる。そして、そのRe:valeに関する伏線が一期の第一話に張られていたりする。(このRe:valeもめっちゃいいアイドルなのよ。機会があったら語ります。)
(Re:valeの二人。二期は彼らが話に深く関わってくる。)
まだまだ語りたいけど、伏線ってアニメのおもしろさにかなり直結する部分なのでこれくらいにしておきます。
他の伏線が気になったらアイドリッシュセブンを見ろ。まずは一期だけでも。
・適度な意外性
多分これが一番何?ってなった読者が多いと思う。「適度な意外性」ってなってなんだよって。
これは一番最初の脚本の整合性の項でも書いたが、脚本における整合性と意外性は表裏一体のものである。
合理的に話を動かしすぎるとありきたりでおもしろさに欠けてしまう。
かといって、あまり意外性を出すと、視聴者が自分の予想や期待を裏切られた!という不満が募って話に没入できなくなってしまう。
この意外性のさじ加減が本当に難しい。
だからわざわざ「適度な」と銘打ったのである。
(ちなみに私はこの「意外性」のさじ加減をミスった典型的な作品が、ラブ○イブ!スーパース○ー!!二期だと思っている。)
では、アイドリッシュセブンのアニメはどうなのだろうか?
ええ~!?!?!?
一期はほぼ毎話見終わったあとの反応がこんな感じである。
もちろん、アイドリッシュセブンのアニメは、先述したように話の筋はしっかりしていて整合性のある脚本だ。
だが
話の肝になる部分。この部分は結構視聴者の裏をかいてくる。
「いやそこでやらかして失敗するんかい!」みたいな。
だから、アイドリッシュセブンのアニメは基本的に毎回不穏な終わり方をする。
その不安感を解消したいという気持ちが、次の話を見たいという気持ちにつながってどんどん話へ引き込まれていくのだ。
一気見するのにもめっちゃいいぞ。アイドリッシュセブン。一期だけなら半日ちょいで見終わるし、夏休みの暇大フォロワーにおすすめです。
つべこべいわずにHuluでアイドリッシュセブン見ろ。
さて長々と駄文を書いたが、私の文章はおもしろくなくても、アイドリッシュセブンはめちゃくちゃおもしろいので、ぜひぜひ見てほしい。
全人類アイドリッシュセブンを見ろ。
一期一話はキャラ紹介の話なのであんまりおもしろくねぇなぁ……と思うフォロワーもいるかもしれないが、三話あたりからエンジン前回になるので安心してください。
ちなみにアイドリッシュセブン、曲が神曲のオンパレードなので次回(あるかわからないけど)は
アイドリッシュセブンのおすすめ曲
について語らせていただこうと思う。
ここまで読んでくださってありがとうございました。